カキカエブログ

薄口慶應ライター始めました

10年前、ビハイア㈱の説明会に行った時、社長は輝いていた

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10年ほど前、ビハイア㈱の清水有高社長の会社説明会に行った。
大好きなアニメ業界のために働く、情熱的な姿に憧れた。

「これだからオタクは…」と言われないよう、仕事に細心の注意を払っている。アニメに泥は塗らない、
そんな話をしてたのに… どうしてこんなことに?

と、思うことがあったので、当時の内容を振り返ったツイートのセルフまとめです。

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社長はセイバーマリオネットJが好きで好きでたまらないと話していた。 そんなアニメを自分でも作りたいと思ったが、億単位の金が必要なので、金を稼ぎつつ、業界に貢献するために会社を作った、的な話をしていた。 それを聞いて、「あ、マジモンの行動派オタクだ」と尊敬したのをよく覚えている。

世の中には面白い人間がいるものだと思ったし、この人の元で働きたいと思って、すぐにエントリーシートをダウンロードした。 一般的な項目の他に、好きな作品について語る欄があった。 最高かよ、そう思った。 確かキノの旅について書いた。

その頃、ライトノベルに対して無限の可能性を感じていた時期で、一人の人間のトキメキを書籍という形で世間にぶつけてみて、上手く売れたらすぐアニメになって多くの人を娯楽としても、ビジネスとしても幸せにする、そんな構図にロマンを感じていた。

ちょうど大学一年でハルヒが流行って、その後もシャナや狼と香辛料禁書目録などがメディアミックスで爆発的に流行っていた。 そんな動きに対して、(新卒の時の私からみて)古参オタクの社長はどう見ているのか、是非語り合いたいと思ってた。

ところが、その夢は叶わず、書類で落ちた。 かなり落ち込んだ……そして、時々全然関係ない仕事をしながら、あの会社に入ってたらどうなっていたんだろうと、年に何回か、思い返していながら社会人を続けていた。

社名を覚え続けていたのも、社長のトークに理由がある。 自分の名前の高の文字と、常により高みを目指す、業界の地位を高める、そんな意志を込めてのBe Higherという話凄く好意的に印象に残ったからである。

だからニュースを見た時に「まさかな、同じ名前の会社だろう」と思って社長の名前を確認した。
当然、高の字はそこにあり、あのビ・ハイアの事だとすぐに認識できた。
やや体調を崩すぐらいのショックを受けている。

10年前に話していた言葉が嘘だったとは思えない。 少なくても、ただ卒業するし、働かないと…出来れば給料が良くて、海外転勤ないところにしたい、と思っていた自分にとって衝撃を与えたトークに説得力はあった。

こんな不幸な事件(かどうかの判断はまだ出来ないが、計測範囲内では真っ黒)を起こしてしまった理由は、相当複雑だと思う。
家庭背景なのか、金なのか、社内外の力関係なのか…色んなものが重なって、弱いものにそれが向かった歪みがあったと思う。

少なくても、二度とこんなことは起きてはならないし、今関わっている人も不幸になるぐらいなら、逃げて欲しい。 ご遺族も本当に気の毒だし、少しでも傷が和らぐよう祈る気持ちで続報を待つ。 それと、10年前に社長が言ってた通り、これだからオタクは、なんて言われない事を祈るが、今回も難しいかも…

それと、最後に当たり前の事ですが、セイバーマリオネットJに絶対に罪はないです。 そんなつもりで、ここに書いたんじゃないと付け加えます。

もしかしたら、自分も奴隷化されていたかもしれないし、自分もオタクでいつかビジネスやりたいと思っているから、何かの手違いがあれば、逆に奴隷化している方になっていたかもしれない。
そんな複雑な気持ちになるニュースでした。

10年も前の話なので、細部に違いはあるかもしれませんがご容認ください。

一連のツイートはここに載っています。

社長、何がアンタをこんなに変えてしまったんだ・・・

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