カキカエブログ

薄口慶應ライター始めました

遊戯王アークファイブと鉄血のオルフェンズが糞アニメと言われているのはイズムをなくしたから

けものフレンズ2が大不評という事もあり、ニコニコ動画生放送のワースト記録を持つ遊戯王アークファイブに差し迫っている。

ほぼ同時期に放送していた、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズと一緒に伝説の糞アニメとなってしまったこの2作品に関しては大きな共通点がある。
それは綿々と続く、それでいて直接話しの繋がっていない、シリーズ作品であるという点である。

あまり言う人もいないが、ハッキリ言わせてもらうと、遊戯王アークファイブ鉄血のオルフェンズ
前半はかなり面白かった。

ほぼ引退の私が、カードやプラモデルを自然に買う程には間違いなく面白かった。

しかし、後半や終盤になって評価は一変、歴代シリーズで築いてきたイズムを否定する事により、
ガンダムらしさも、遊戯王らしさもなくなってしまい、文字通り"記憶的"な糞アニメとなってしまったのである。

詳細を記載する。

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モビルスーツより地上戦? ロボットなんていらなかった機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ

ガンダムといえば、複数勢力に別れた国や団体の中で、それぞれの信念を持った戦士がモビルスーツでぶつかり合う、硬派さもあるロボットアニメである。
死んだはずのキャラクターが生きていたり、裏切りが生じたりと突っ込みどころは多くなりがちな作品だったが、鉄血のオルフェンズに関しては禁じ手を使用してしまった。

それは、地上でのヒットマンによる主人公の暗殺を行ってしまった点にある。
しかも主要人物の一人はすでに地上でヒットマンに打たれて暗殺されている上に、完全に悪人として包囲されている中で、普段の制服を着ての繋がりの強い権力者への訪問の帰り道での襲撃である。
つまりは、バレバレである。

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「何やってんだよ、団長!」という叫びを上げたのは横にいたライドだけではない、視聴者も同じ気持ちであった

結局、正義も政治も関係なく、モビルスーツも重要ではなく、本当に必要なのは警戒心とヒットマンなのである……



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戦略より筋力? 真剣勝負を捨てた 遊戯王アークファイブ

コミック原作の「遊☆戯☆王」やアニメ「デュエルモンスターズ」を思い出してほしい。
奴らは常に命がけでデュエルをしていた。

そこに対して、「たかがカードゲーム」というようなチャチャは入らないし、その後の歴代シリーズを通しても
デュエルの結末は、そのまま運命に等しい重みを持っていたのである。

ところが、遊戯王アークファイブに関しては、4つに別れた違う次元での戦争というシリアス背景を入れながらも、
以下3点で真剣勝負を汚してしまったのである。
・アクションカード
 これはフィールド上にばら撒かれたカードであり、その時その時に拾ってはトラップのように使用できるものである。
 いつでも走り回れば攻撃や効果を無力化させるカードが転がっていたら、真剣勝負するのもバカバカしくなる。
・エンタメデュエル
 多くの人に楽しんでもらえるエンタメデュエルを目指す主人公であったが、重い世界観という事もあり
 「レディーズ&ジェントルメーン!」の掛け声で始まるエンタメデュエルの姿勢は、もはや相手をおちょくっているようにしか見えないのである。
・デュエル乱入&中断の続出
 どういうわけか、後半はアホみたいにデュエルに横槍が入り、挙げ句中断が続くという消化不良が続いた。
 結果、アクションカードの制度と合わさり、別にデュエルには何も価値はなく、筋肉こそが重要では? という現実世界と同等の問題が生じてしまった。

その結果、最終回はライバルの用意したガチガチのロック戦術に対して、アクションカードを5枚集めたほうが勝つという
もはやデュエルではなく曲芸勝負で最終回を迎えてしまった。

その時の生放送の様子がこちらである。
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 ↑注目コメントは「脳が理解を拒否する」

もうここまで行くと、甲子園の大会の決勝戦で「ボールを棒で打って一体何の意味があるんだ!?」と言っているような状況である。

その結果、最終回はニコニコ生放送のアンケートで 1.とても良かった 2.8%という、3年続いた番組の最終回とは思えない最低記憶を叩き出して終了したのである。

デュエル=大事な真剣勝負。
これを忘れた遊戯王なんて誰も求めていなかったのである。

イズムこそがシリーズ作品の魅力である

基本的に仮面ライダーが変身中に襲われたり、変身前に怪人を倒しはしないように、各シリーズにはそのシリーズらしさを定義する、イズムというものが存在している。

けものフレンズも制作陣の交代という悲劇があっただけではなく、徹底して優しい世界を作ろうとした精神性や、動物愛や知識などの不足が指摘される事も多いが、これもまた一代で築いた大きなイズムであるように感じられた。

どうかこうした問題は平成を最後に終わって欲しい。
これから新しいアニメづくりに関して
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止まるんじゃねぇぞ!



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