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薄口慶應ライター始めました

ドクターストレンジは映像美を極め、金で殴る傑作映画(★★★★☆)

ういっす、加々美です。

始まりましたね、ドクター・ストレンジ。
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次から次へと展開するマーベルシリーズでも、ちょっとマイナーなのがこのドクターストレンジ。
他作品やアベンジャーズとの繋がりも明示されていないので、少し見るのが勇気がいりますね

私も、シュマゴラス先生がいなければ映画公開前には知らなかったですね。
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↑シュマゴラス

という訳でこれまで予告編を眺め、マーベルカフェにも行ってフィールを高めていたという訳です。

作品評価としては、マーベラス
超面白かったです。

では早速、レポートです。

王道を行くストーリー・テリング


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そもそもストーリーの王道とは、二つの意味があるのです。
・ストーリー展開としてもっとも最適な道
これをやれば、誰でも面白いものが作れるという意味です。

例:サッカーマンガで主人公が好きな幼なじみがいる中に、めちゃくちゃサッカーが上手いイケメン転校生が現れて、幼なじみが惚れてしまう。主人公は昔伝説と呼ばれた男の元で猛特訓をして、全国大会へと名門校をリードするエースへと成長する。

・王しか通れない道
既視感があるストーリーなので、「見た頃がある」、「普通の」、「劣化コピー」と言われてしまう。
例;週刊少年ジャンプで一年に一回は始まるサッカー漫画はホイッスル!以来長続きしませんね

既にドクターストレンジのあらすじに関しては、前回の記事でバットマン・ビギンズジョジョのツェペリ男爵のストーリーと重複していると指摘しました。

kakikae.hatenablog.com
やっべ!サムネ被った!

確かに、今回のストーリーは8割型バットマンビギンズでしたね。
元々優秀な人が、何もかもを失った後に師匠に出会い、力を授かり、そして使命を果たす。

バットマンシリーズが好きな人は、ストーリー自体に発見はないかもしれませんが、楽しめることは間違いありません

それでも、超絶面白かったのは何か……それは圧倒的な映像美があるからです。

映像美を上げて、王道で殴ればいい

なにが今回大絶賛かというと、見た頃がないレベルの映像美ですね
作った人、絶対ドラッグやってるだろう!と確信できるレベルの何かでした。

PVでもかなり見せているように思っていましたが、実際はPV以上に質量を持った背景のうねりや、万華鏡のような表現を見せてくれました。

少し古くなってしまいましたが、ようやく2010年の大ヒット作、インセプションの夢の中の表現を後継し、そして越えてくれる作品が出たと確信しました。

www.youtube.com

このインセプションの映像を、更に街や宇宙規模にスケールアップさせ、これでもかと贅沢に、ふんだんに見せつけてくれました。

そして、その中を登場人物たちが走る、走る、戦う、転げ落ちる!

これはもう、立派な電子ドラッグでしたね。
病み上がりなので、ちょっと危なかったです。

撮影スタッフも、最終的な完成図をどうやって頭に抱いて撮影が出来たのか、ちょっと頭の中を覗いて見てみたいものです。

そして、なんと言ってもCGには高いのです。
ドクターストレンジの制作費はなんと120億円!

さすがディズニー、金で殴って金を稼ぐ!

その豪快さは、まさに王の道。

ガスを抜きのタイミングがうまい

かなりシリアスな作品ですが、飽きさせないようにちょうど良い時間で区切りを入れてきます
一説によると人の集中力は20分程しか続かにので、こうした時間を計算して作っているというディズニー側の手厚い配慮を感じます

例えば、緊張する山場があったら、ちょっとしたギャグシーンを間に挟み、そこから少し次に向けたタメを作るストーリーを展開するといった流れが多くありました。

また戦いの最中も、いきなり予想外のギャグシーンをぶち込んできたりとなかなかこれも豪快にやってくれます。

こうした配慮により、隣にいた小学三年生ぐらいの子も、一緒に見ている父親もどちらも楽しめていたようです。
映画は見なくても、ディズニーは好きな女性が多い事が証明しているように、ディズニーは本当に初心者も映画って楽しいと思わせる魔法を創り上げるのが上手いですね

そのときめきの魔法が、マーベルの少しニッチだったこの作品に強く活かされているのを感じます。
原作も気になってしまいますね。

まとめ

こうした人に、オススメの映画です

というわけで、殆ど万人に勧められる映画かと思います。

また予習として、これを見ていくとより楽しめます。

マーベルワールドは広がるばかり、これ以上複雑になってついていけなくなる前にレッツ・ゴーです!
万人に話せるネタになるし、中々良いですね。

ではでは、加々美でした。

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